HACCP関連情報

一般的衛生管理を土台にしたHACCPシステムの威力と実際

事故を未然に防ぎ、品質やイメージもアップ

いま食品を供給するすべての企業に「食の安全」に対する高度な意識と取り組みが求められています。
そのために最も有効なのが「HACCPシステム」の導入です。
HACCPは、「Hazard Analysis and Critical Control Point」の略です。

食品の安全性を脅かす危害(Hazard)には、微生物による「生物学的」、自然界や人工的につくりだされた化学物質による「化学的」、異物混入による「物理的」という3つの要因があります。
それらの危害が発生する恐れを、原材料から最終消費に至るまでの各段階で洗い出し(Hazard Analysis=危害分析)、重要管理点(CCP=Critical Control Point)を定めて制御し、危害の発生を抑えます。

HACCPシステムのベースになっているのは、施設や設備、機械器具から従業員の教育、製品の扱いや回収までを含む「一般的衛生管理プログラム」です。 中でも食品を直接取り扱う従業員の衛生管理と衛生意識の向上は、安全性を確保する上では最も重要です。

HACCPは、衛生管理だけでなく、製造・加工現場における作業の合理化、ひいては商品の品質向上やイメージアップ、販路拡大、コストダウンにもつながる画期的な手法としても注目されています。