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どこにどれだけ毛髪が落ちているかの調査分析

ある総菜工場では、5S活動の効果で異物混入クレームがかなり減ってきましたが、それでも毛髪混入クレームがわずかながら残っていました。
そこで、どこにどれだけ毛髪が落ちているかを調べてみることにしました。
カーペット清掃用の粘着ローラーを買ってきて、工場の清掃前に、寿司作業室、盛り付台(下)、盛り付室、パック台(下)、手洗い場1、手洗い場2、ピッキング、各ブロックごとにローラーをかけ、それぞれ何本の毛髪がローラーに着いていたのかを調べたのです。

これを行なった結果、手洗い場1の床に極端に毛髪が多いことがわかり、原因がすぐにわかりました。
この工場の入場方法は入場室に入ったら、最初にエアプレッシャーで体についているゴミや埃を吹き飛ばしてから、粘着ローラーをかけ、手洗いをしていました。
このときに、キャップに着いたりはみ出した毛髪、ユニフォームに時たまついている毛髪を吹き落としていたのです。
これはこれで効果があったわけですが、落ちた毛髪が工場内に入っていく可能性もあるわけです。
そこで、エアプレッシャーをかける場所を入場室に入る手前にしました。
これを終えてから、長靴に履き替えます。
検証したところ、十分に効果があり、実質的な効果も出ました。