HACCP関連情報

HACCPポイントメモ

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フケ、毛髪の落下防止ストッパーがついた帽子

人の頭にはフケがあります。
「朝シャン」をしてから来てくれればいいのですが、全員に強制は出来ません。
フケには黄色ブドウ球菌があり、それがサンドイッチやサラダ、刺し身、和え物などの非加熱食品に落下すると、急性食中毒の危険があります。
液体中に落下して、例えば10℃以上の状態で放置された場合、黄色ブドウ球菌は毒素を作り出し普通の加熱では無くなりません。
大阪の牛乳メーカーで起きた大食中毒事件は、この毒素が入った粉乳を使って、乳加工製品を作ったことによります。

帽子は毛髪やフケの落下防止機能がついたものを使うほうが安全です。
額からこめかみの前までの、毛髪の生え際のところを圧着して落ちないようにしてあるものです。
そして、頭巾型をお勧めします。

以前、ある納豆工場で、簡易的な帽子から高機能の頭巾型に変えたところ、毛髪のクレームが激減しました。
ところがしばらくして初夏になり、暑くなるにしたがって耐えられなくなったため、以前のタイプに戻してしまいました。
その直後、毛髪クレームが殺到したことがあります。
このような場合、清涼タイプのものもありますので、それに変えたら良いでしょう。