よくあるご質問

工場内の衛生管理について

入出庫が同じで、どうしても動線が交差してしまいます。

ある食品工場では、原材料の入庫の場所と製品の出庫場所が同じで、ここで原材料と製品が交差してしまう為、一部の監査者から指摘されていました。
工場の道路側に、ドッグシェルターが2つあり、ここで入出庫を行なえるだけです。
工場の道路側以外の三方は他の土地です。
このような場合、時差で解決します。

入庫を行なっている時には、製品は出庫しない。
製品を出庫している時には、原材料の入庫は行なわない。
要するに、入庫と出庫を同時にしない、というルールにします。
更に、2つ以上の出入り口があるなら、入庫口と出庫口を指定します。
特に緊急な場合を除いて、このルールを守ること、とします。

これはゴミと原材料の交差でも同じです。
ある工場では、原材料を梱包していた段ボールや中の真空パックの袋のゴミを、入庫口から出しています。
ゴミ専用の出口が無いからです。
この場合、原材料とゴミの動線が交差してしまいますが「同時に行なってはいけない」というルールで対応しています。
また、ゴミを出した後床が汚れていたら、すぐに清掃し、きれいになってから入庫を許可します。
動線の交差は、どのように慎重にレイアウトしても、どうしても出来てしまうことが多いのです。
全て完全には出来ません。
そこで時差で対応することにします。
そして、その作業場所の担当者が「ここは交差しているのだ」という認識の元に作業をするようにします。